ポニョ追加4

明後日ポニョですね!日テレが必死なのが笑えます。
月曜の特番「ジブリ映画の好きなキャラクター」ベスト30は見ていなかったんですが、どこかで順位を見て、一体どういう投票層をでっちあげたんだ、と笑えました。ポニョが2位なのが非常に苦しい。
ちなみに金曜当日は、祭りなのでついったーで実況でもしようと思います。怒られるかもしれませんけど。全力で巫山戯てみようかとおもってるんであしからず。

  • northさん

宮崎駿向き映画『崖の上のポニョ』>
http://d.hatena.ne.jp/north2015/20080727/1217137182
そうか、身近でないので実感がわかなかったけれど、5歳児は「朝の戦隊ものとか、仮面ライダーとか、プリキュアとか、ポケモンとかを見ることのできる子供たち」なのか。そう考えると5歳でも大人すぎるのかもしれないと思いました。
明らかに駿は、そういう「バーチャルなセカイに夢中になっている子供」を危惧しているもんなぁ。私は宮崎アニメだって絵本だってバーチャルの一翼だと思いますけれど。
そうそう、思い出しました。駿は「この子*1に最初に見せるアニメを作りたいと思って作った」と言ってたので、未就学児といっても未社会人(保育園とかに行ったらもう社会人だよね)なのかもしれません。

  • 高橋志臣さん

<あなたは中間存在を愛せるか>
http://d.hatena.ne.jp/gginc/20080731/1217496366
伊藤剛のキャラ/キャラクター論をもって、ポニョの三形態に関して言及しています。私はハウルを思い出しました。ハウルの動く城においてソフィーが、感情に伴い様々に年齢を行き来したように、ポニョも「おさかなのポニョ」「半魚人のポニョ」「人間のポニョ」と3分割して言われているものの、非常にぼやけた存在として描かれていると思います。ハウルは老婆の姿の向こうに本当の、若くて綺麗なソフィーを見ていたわけだけど、宗介はポニョのどんな姿も純粋に好きなんですよね。どちらの話も最終的には私達に一番嬉しい姿(若くて綺麗なソフィー、女の子のポニョ)に落ち着くとしても、このハウルと宗介さんの違いは大きいんじゃないかなと思います。

<『崖の上のポニョ』を分かりたいという奇妙な欲望>
http://blog.lv99.com/?eid=1016314
ポニョを「ああ、これは死後の世界だよ、夢なんだよ、性的なモチーフにあふれてるんだよ」だけの解釈で納得してしまうのは短絡的で、もったいないことだと思います。
初めてみる時は、できればここで紹介しているようなレビューや考察なんかを読まずに、まっさらな状態でみて、「アニメーションの快楽」に身を任せて欲しいと思います。それでも、その「カーニバル」*2の裏側を覗いてみたいと思うのは罪な事でしょうか?宮崎駿が何を表現したかったのか、ではなく、私は何故この映画に興奮しているのか?を探るのは、とても楽しいです。呑み屋で、さんざん聞いた話でもいいんです。今は、ポニョについての語りを聞いているだけで、幸せなのです。
駿が「動きの快楽だけを追求」している、というのは多分そのとおりなんだろうな、と思います。物語ありきの一般的な映画とは、そもそも作り方のプロセスが違う、ということは最近宮崎関係評論を読んでいるのでとてもよくわかります。*3

*1:スタッフのベビーブームで生まれた子

*2:CUTの駿インタビューより。長編映画は「カーニバル」

*3:切通理作『増補決定版宮崎駿の〈世界〉』など。つまり、宮崎作品では『ストーリー』より上位にあるのが絵コンテ。動き、体の快楽ありきなのだ!