おまけ

野火ノビタと、よしながふみ。どちらも同人誌でホモパロディを描いていた方だけれど、驚くほどそのようなきっかけが似通っていて面白かったので一部を引用してみる。

(引用者注:子供の頃初めて描いたやおい漫画について)
私は欲望を持っていたのだ。まず、そのアニメの男性キャラクターを愛していたこと。つぎに、愛するゆえに具体的な手段で自ら手を下したかったこと、つまり性的な行為をしたかったこと。そして、その手段として選んだのが、自分自身を漫画の中に登場させることでも女性キャラクターに自分の代行をさせようとしたのでもなく、男性キャラクターの手を借りて強引に行為に及ぶということであった。
「「やおい」とは何か―やおいへの意志」(野火ノビタ大人は判ってくれない 野火ノビタ批評集成』)

もともと本格的に同人誌を始めたきっかけは「犯したい、木暮。なんてかわいいんだー」って思って。
(略)それで、自分じゃ犯せないから、誰だ……って考えて、最初ゴリしかいない頃で、「ゴリか、もうゴリでもいい」(笑)。ちょうどその頃、「ジャンプに木暮の昔の男が出てきたわよー」って友人に言われて、「大変!まあこんな顔もイイ子が!確かにこれは木暮の昔の男だわ。じゃああんたで」って相手に三井をもってきた訳です。
三浦しをん×よしながふみ(その1) フェミニズムはやっぱり関係なくないのよ」(よしながふみよしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり』)

女性が、「受け」にしか感情移入していないと思っている人は即刻考えを改めたほうがよさそうですよ。