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Rufus Wainwright来日コンサートの主観的な感想とかそのいち、ビューティフォー東京。

Rufus Wainwrightの来日コンサート、東名阪と3公演行ってきましたよ。こんな追っかけなぞしたのは初めてですよ。ハハハ。

日本ツアー最初は東京、後楽園のJCBホール。会場に行くのは二回目でしたが、個人的には結構好きかも。立地的にドームや遊園地の中にあるので非日常感があるのがいい雰囲気なのだよなぁ。ルーファスくんは観覧車に乗ったかしら?とかね。
拍手歓声禁止の事前注意のせいか、客席にもピンと張り詰めたような空気が。息をするのにも緊張するような。こういう一体感も意図された演出なのかもしれない。
東京はあんまりいい席が取れてないと思ってたんだけど、私のおばかな勘違いでして、実際には4列目の左寄という結構な良席で興奮。お顔はあんまり見えないけどピアノを弾く手はよく見えた。3公演中で手をよく見ることができたのは東京だけだったのでラッキー。かなり力強い打鍵でしたよ。Luluの曲なんかはかなりハードで、死オブリガートだったり左右交差してたり。右手小指の金のリングがキラリ。
開演の直前には、ああついに生ルーファスか、きっと泣くだろうな、と見せかけて実際には涙もでないほどの興奮なんじゃないか、という一回転した想定をしてたんだけど、実をいうと、ルーファスが一番最初に舞台袖から黒いドレスの裾をひきずり出てきた瞬間から泣いた。まだ歌っていないのに!アホか!
いやでも、ずっと(といっても信じられんことにほんの半年ほどなんだけど!)毎日のように歌を聴いて映像を見て情報を得て、間違いなくこの人は本物だ、地球の宝だ!と核心した人物を目の前にしたら涙が出たとしても文句は言われないでしょう。
第一部はLuluパートで、最新アルバムAll Days are Nights Song for Luluを完全再現。ダグラス・ゴードンによる映像はこんな感じ。

不気味だけど、悲しさや優しさやエロティックさ、様々な感情が凝縮されてる不思議な映像。眼が、ひとつの独立した生き物のように蠢く。ずっと目玉なんだけど、白の中に大きくひとつの眼だったりこの映像のように黒に多数の眼だったりでイメージが変容していく。黒いグランドピアノ、黒いドレスのルーファスと、バックの映像のコントラストがその都度反転する感じで美しいんです。うまく伝わらないかも知れないけど。
第二部のルーファスは第一部とガラリとムードを変えて、ニコニコして手を振って投げキスをして。本当に可愛かった。あんないい笑顔を振りまいてくれるとは。ご馳走様です。とっても幸せになりました。思い出すだけでじんわりする。
お衣装は、アレ(おもちゃベスト)かな?あっち(ピンクスーツ)かな?とわくわく予想してたのだけど、まさかの現地調達だった。日本に来てさっそくお買いものしたの!と嬉しそうに語ってたけど「一体どこに行けばそんなピンポイントでお前にしか着こなせないような服が買えるんだよ!」と会場のほとんどの皆さんが心でツッコミをいれた。黒の長袖Tシャツ(胸のあたりにカラフルなワッペン?)にピンク系のまきまき、オレンジに柄の入った(なんだろう。アリゲーターっぽい?)ピチパンのルーファスくん曰く『ジャパンツ』、白いエナメルのシューズ。彼にしちゃあカジュアルですよね。そうそう、春先に比べて髪も結構のびたよねー。私こんくらい長くしてるのが結構好き♡でへへ。
やっぱりダイナミクスレンジがCDで聞いてる時と比較にならないくらいのすごい幅なので、聴き込んだ曲でも予想もしないところで心を打たれたりしました。声にも、ピアノにも、魂がはいってる。特にピアノは、結構荒がある。タッチミスだったり、テンポも歪むしね。決して上手じゃないんですけど、すごく『生』っぽいんですよね。成分無調整ノンホモ牛乳ルーファス。ホモのくせに。*1そこに感情を揺さぶられる。そこにあの人がいるんだ、と思った。結果としてそれこそ要所要所で涙がでてしょうがなかった。
声の艶、響きはホント最高です。唯一無二の歌声。ここ最近は、デビュー前後の90年代後半の音源(これがまた若くてカワイイんだw)を比較的よく聴いていたので、まさに年月と共に円熟した深みを持つお声を堪能できた感じでした。すごくいいチェロやトロンボーンの音みたいな豊かで暖かい音。それでいてオペラ歌手みたく画一的にトレーニングされたような声じゃないんだよねー。すっごいアクのある個性がそのまま残ってる。ルーファスの声何歌わせても独特だよね。という例→ビゼーのオペラ曲 Au fond du temple saintうちのママンなんか君が代歌わせたいとか言っておったぞ。
MCは、ハロージャパン、という感じでいい子MCだったかな。初めましての人にも親切に、家族の紹介を交えたり(僕のカワイイ妹のCDも買ってね♡ウェインライト宮殿が建てられるかもしれないからね!)、映画の曲だよーって紹介してたりとか。あと名古屋大阪公演についても言及。「友達に電話して、ルーファスが来るよって。あんまりしょっちゅう日本に来れないし…」チケット売れてねえのか…と客席が凍りついた瞬間。ごめんねぇ私名古屋に友達いなくて!
アンコールラスト、The Walking Songはケイトママの曲で、ママとパパが恋をしていた時のとっても美しい曲、と言っていた。アルバム、そしてツアー全体がやはりママに捧げられているものなんだな、と再確認。でもそのピアノアレンジってあなたですよねえ?すんげールーファスっぽい和音や変態性(何コーラス目かで入る高温域の装飾音とかLes Feux D'Artifice T'Appellentのそれっぽい)がチラ見れてるんだけども。原曲すごく聴きたいです。
そういえば、私は音楽好きを名乗ることができるほど音楽シーンに決して明るくないんですが、数少ない「好きだ」と言えるミュージシャンであるところのMOONRIDERSCORNELIUS、そのK1さんと小山田君が聴きに来てたとか?でなんだか感慨深かった。あ、鈴木慶一さんは間違いなく来てた。つーか超目立つよなぁあのお方はw私この前このホールに来たのはおたくのとこのTOKYO7でしたよ。
終演後は仲間と一緒にエビ料理を食べつつルーファスをチヤホヤ愛でて帰ってきましたよ。そういえばルーファスたんベジタリアン化計画は継続中なのかしら?ちょっと気になるよ。アジアンフードもちゃんと食べるんだぞ。

(第二部セットリスト)
Beauty Mark
Grey Gardens
In a Graveyard
Matinee Idol
Memphis Skyline
The Art Teacher
Imaginary Love
Complainte De La Butte
Hallelujah
Little Sister
Dinner At Eight
Cigarettes And Chocolate Milk
<Encore>
Poses
Going To A Town
The Walking Song

ほぼ事前リサーチした予想通り。名曲ぞろいでしたねえ。アンコールのPoses、美しかった!個人的にはImaginary Loveをやってくれたのが嬉しかった。1stの中でもかなり好きな曲です。この曲の滑舌がよくない感じがかわいいじゃないですか!
Hallelujahはサービスかな?

*1:注:成分無調整とノンホモは違う意味です