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あの素晴らしいタオルケットを2度3度。

タオルケットをもう一度2が大傑作だったので、シリーズ一作目のリメイク、タオルケットをもう一度3と、現時点での最新作、タオルケットをもう一度をプレイしました。(軽いネタバレもあります)

http://www.vector.co.jp/soft/win95/game/se462688.html
主人公(男女選択できます)は、妹キミルと遊んでいたところ、不思議な本を発見。なんと本の力で、2人の体が小さくなってしまう。しかも悪いことには、お母さんの掃除機に吸い込まれてしまった!一方宇宙では、地球侵略をたくらむキセチュー星人も、不思議な本を狙っていた・・・。

色々な場所を巡り、様々な仲間に出会い、敵の幹部を一人ずつ倒していく。前作より正統派な展開だな、という印象を持ちました。少年マンガ的でもあるかな。また、2よりも戦闘が少しシビアになっており、装備や技の習得など、ある程度強化しないと、終盤はつらいかもしれません。
2では、敵の宇宙人が無個性な集団として描かれていました。しかし3では、魚帽子という敵幹部キャラクターがおり、それぞれ、名前と個性的なビジュアルが与えられています。侵略者にキャラクター性を与えたことで、エイリアンの不気味さは薄れてしまいましたが、話の筋としてはとてもわかりやすくなっていると思います。

いうならば、3の真髄は王道SF冒険RPG、逆に言えば、3のようなラブストーリーではありません。一応、ヒロイン(コンチェル)とのラブも、アクセントにはなっていますが。
少しブラックな部分があるとすれば、ホコリ族や、野菜星人の虐殺死体でしょうか。しかし、見た目がマスコット的な存在なので、かろうじてコミカルな雰囲気になっています。(3→2の順でプレイしていたとすれば、全く同じあっけらかんとした視点で今度は動物や人間の虐殺死体が描かれていることに戦慄したかもしれません)

無口だけれど、妹のことを大切にして一生懸命がんばる主人公と、そんな主人公を慕う妹、普通です。でも普通だからこそ可愛いです。
コンチェルとポンのお婿さんも面白いです。ポンのお婿さんのコンチェルに対する奇行の数々、コンチェルロボに話しかけると色々ヤバげな事が判明しますが、完全に変態です。アウトです。見た目が可愛くてもアウトです。(コンチェル人形の口がポカーンとあいているのは、あの用途で使用されているからでしょうね。でぅでぅでぅ・・・。)
しかしポンのお婿さんが夢中になるのも頷けるほど、コンチェルちゃんは可愛いです。ツインテール、青髪、ツンデレ。萌え要素は十分ですが、仲間にしても頼れる火力です。ツンツンしながらも、肝心なときはちゃんと協力してくれるし、主人公や妹の事も気遣ってくれる優しい子です。私は主人公に女の子(ごこちゃん)を選択したため百合展開でしたが、これはこれで。キュンとしました。

タイトルとなっている「タオルケットをもう一度」、2では意味がわかりませんでしたが、今作では、はっきりと重要な意味を持っています。最後までやってのお楽しみです。
今作は登場キャラがとても多いですが、それだけに、キャラクターに関して掘り下げると、なかなか魅力的な深読みもできそうです。魚帽子とかぷっちとか、「くうき」のピアン君もね。また、2にも、3を臭わす小ネタが多数仕込まれていることに気付きました。3→2の順でやるのもよさそうですね。今度は男の子でリプレイしてみたいと思います。

そういえば、3の時には思い浮かばなかったのですが、富沢ひとしの「エイリアン9」も近い雰囲気かもしれないですね。ほのぼのとグロが同居している不気味さ。単に魚帽子の頭に乗っかる型エイリアンで思い出しただけではないですよ?

http://www.vector.co.jp/soft/win95/game/se474237.html
無口で恥ずかしがりやな主人公もーちゃすは、引越しの最中で両親とはぐれ、気がつくと無人島に。そこで出会った3人の女の子と、脱出を試みるも、謎のロボットに追いかけられ…。

シリーズ最新作。戦闘バランスに関しては、一番シビアだと思います。何の準備もせずにボス戦に突っ込んでしまい、全滅した事もありました。今作では「こころのなか」がないので(このシステムはかなり好きだっただけに、なくなってさみしいのですが)敵が落とす「ねじシリーズ」のアイテムや、謎のお助けキャラ?「ふふふさん」が売ってくれる技を使って強化していきます。

今回も不幸な主人公。もーちゃす君は、男の子なんだけど、無口で照れ屋の可愛い子です。3作品の中で、主人公くんが一番キャラクター的に統一されているかも。
コンチェルちゃんは今回のメインヒロイン。ツンデレっぷりに拍車がかかっており、かなりニヤニヤです。コンチェルロボ(3とは違った意味での)もかわいい。
初登場のラザニアちゃんは、主人公に片思いする、いい子なんですが、恋敵コンチェルにかなわないのかな。ちょっとかわいそう。
ぱりぱりうめさんは、今回の「くうき」。2にあったPPU時空は健在。でも本当に「くうき」。だって人妻ですし。
個人的には、助演男優賞として、もめん様を大プッシュしたいです。「3」のポンのお婿さんの変態っぷりとはうって変わって、今回めちゃくちゃかっこよかったですよ!

舞台は、ほぼ全てが「非日常空間」です。別の星とか未来都市とか。いきなり天文学的な単位で時間が前後したり、SF的な大風呂敷が惜しげもなく広げられる様は、アンディー・メンテ的な世界観も彷彿とさせました。特に、「スターダンス」や「ビクトリーシリーズ」あたりの世界観が好きな私にとっては、非常にツボな展開でした。
また、今回は主要人物に立ち絵があり、「おはなしアイコン」によって、ヒロインとの会話が楽しめます。一見無意味そうなおしゃべりなんですが、不思議と、キャラクター達に愛着がわいてきます。皆でわいわい冒険している感があって(実際はシリアスなんですが)楽しんでプレイできました。
ちなみに、牛ちゃん。2の牛ちゃんもこのビジュアルであったなら、相当人気が出たのではないでしょうか?エロかわいいです。

「燃え(3)」「鬱(2)」ときて、今作を一言で表すなら、「泣きゲー」でしょうか。中盤、唐突に始まったかのような「ちゅんの物語」から、もーちゃす達の物語に、こう繋げてくるか!と、感動的でした。欲をいえば、ラストの盛り上がりがちょっと不足気味だったことでしょうか。せめてエンディングロールなどがあると、スッキリしたんじゃないでしょうか。「えっこれで終わり!?」と感じてしまったラストなので。とはいえ、物語的には、納得できる終わり方だったと思います。



3作品プレイしましたが、それぞれ全く色が違っています。どれが最高作か、というのを決めるのは、それぞれに違ったよさがあるので難しいです。でも共通しているのは、あのかわいらしい自作グラフィックなんですよね。登場人物が同じ名前、グラフィックだったりするのは、同一人物というよりは、スターシステム的な使われ方をしているのかな、と思っています。同じ材料を使って、全く違う方法でつくった料理みたいな。ただし、作者の個性は、どの作品にも濃厚にでています。
怖いもの見たさで手を伸ばした「タオルケット2」でしたが、素晴らしいシリーズに出会えて非常に嬉しいです。もっと評価されるべき!という興奮に任せて拙い記事を書いてきましたが、少しでも誰かのプレイのきっかけとなったら幸いです。


参考:タオルケットをもう一度wiki
http://www39.atwiki.jp/ta0rukettow0mouitid0/


ちなみに、現在次回作を制作なさっているそうなので、気長に待っていようと思います。その前にもう一度、通してプレイしたいな!