読書メーター2010年5月分

5月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1679ページ

拳闘士の休息 (河出文庫 シ 7-1)拳闘士の休息 (河出文庫 シ 7-1)
買ってよかったです。トム・ジョーンズwikipediaにすら載ってないとことん謎の作家っぽい。最初の二作はベトナム戦争とかボクシングとかで、ああ、作者の経歴ゆえの文章の力なのかな、と思ったんだけど、その後続く女性主人公の作品などを読み、何という作家なんだ!アンビリーバブル!と全面降伏したくなりました。天才過ぎる…。訳文もいいと思う。他の作品も読んでみたい。
読了日:05月27日 著者:トム・ジョーンズ
タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫 SF 262)タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫 SF 262)
再読。ヴォネガットの代表作みたいな感じだけど、結構とっつきにくい感じがする。多分場面転換がめまぐるしくて、頭が柔らかくないとついていけないからだろう。SF作家の本領発揮という感じ、様々なビジュアルイメージの氾濫(ハーモニウムの美しさといったら!)には息を飲む。雰囲気は「銀河ヒッチハイクガイド」に似てるよね、これ。
読了日:05月21日 著者:カート・ヴォネガット・ジュニア
ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを (ハヤカワ文庫 SF 464)ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを (ハヤカワ文庫 SF 464)
再読。ヴォネガットの中でも読みやすい部類だと思います。所謂SF!な感じはしないけれどテンポもいいし、キャラクターも分かりやすいので。私が好きなのはレズビアンの金持ちと、その金魚の糞的な奥さんのエピソードかな。この本が好きなあなたにも神のお恵みを!
読了日:05月20日 著者:カート・ヴォネガット・ジュニア
放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)
リアル14歳の女の子が読んだら何かしらの間違いを犯しそうな危険な書物。ものすごいファンタジーだよ!少女漫画だよ!ともあれ、これを恋愛小説のパターンとして分析する事は意義深いかもしれない。特に、BLにおけるそれと比較してみたい。というのも、人物を男に置き換えただけで(スマン、石投げないで)まんまBL漫画の世界として成立しそうだと発見したから。ということは、腐女子も非腐女子も、根本で好む恋愛幻想は共通しているということ?あと、解説読むまで、主人公「私」が全編同一人物だと思いませんでした。
読了日:05月17日 著者:山田 詠美
おかまおかま
BL小説。として読むとすごい萌えますバロウズに。報われない愛、ディスコミュニケーション、他者と一つになりたいと願う心。切なすぎるだろ!(あんまBL小説読んだことのない人の感覚なのでアテになりません)
読了日:05月06日 著者:ウィリアム・S・バロウズ
トーマの心臓 Lost heart for Thoma (ダヴィンチブックス)トーマの心臓 Lost heart for Thoma (ダヴィンチブックス)
微妙。よくできた同人誌くらいの印象。あとどちらかというとオスカーの本ですねコレ。
読了日:05月01日 著者:森博嗣/萩尾望都(原作)

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