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消失の雑感でも書くかね。(ネタバレ注意)

映画

2/10、池袋、20:40の回。席は満席で、皆さんものすごい楽しみに来たんだなーという空気に溢れていた。客層はオタ、リーマン、腐?女子などなど様々。時間が遅かったのでスーツ姿の人が目立ったかな。あとレディースデーで女性客も多かったと思う。

まず残念な前提条件として、私はハルヒ(「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズの登場人物)が好きじゃない。原因はさまざまにある、と言いたい所だが、大雑把にいって嫉妬*1。彼女の超ハイスペック、傲慢な振る舞い、世界は私を中心に回っている感に、どうしてもぐぬぬしてしまい、ハルヒ可愛い、と思えない。いや、冷静に深呼吸して落ち着いて薄目あけて見てみればハルヒ可愛いんだけど、そこまでしなければいけない時点で駄目でしょ。

また、重大な問題として、周りが全員ハルヒを特別扱いしているのに、そして実際特別であるにもかかわらず、本人が異常であることを意識してないということ。テメェハルヒ!!消失キョンの台詞にも「しかもこれを本人に教えられないというルールがあって」みたいなものがあったが、これって対等な立場で恋愛をしようという気がそもそもないような気が。時限爆弾と恋愛して楽しいのか?

まあこんなグダグダいうのは私の修行が足りないという事なのだろう、多分。*2恋愛模様の描写が許せるのは中学生まで!もしくは外国かSFかファンタジーか。という狭量っぷりよ!私もあんな学園生活が送れたかも知れないとか夢見ているのか?現代日本の等身大高校生の恋愛話とかみんな心の底から喜べるわけ?髪を掻き毟って血反吐を吐きたくならない?恋愛コンプレックスだから?
ちなみに、小学生の時あずきちゃんをぐぬぬして見られなかったが、最近になって見たらとても面白かった、という症例があるので、おそらく10年後くらいには解決してるのではないか、と予想している。

さて、長い前置きはここまでにして、消失について。原作を読んだのは、TV1期放映中だったかと思う。アニメが話題になり、原作もどんな感じかちょっと読んでみるかな、と手を出したのだ。他のハルヒシリーズをまったく読まず、よりによって消失を。
いや、そもそもアニメは、のっけから学園祭の特撮ドラマに始まり、時系列がばらばらに放映される、ということで話題になったのだ。軽く雰囲気をつかむのであれば、どの原作エピソードを読んでもいいのだろう、という能天気な考えだ。案の定、初読の際に消失を楽しむことは50%もできなかったように思える。しかし、だからこそ変にキャラクターに感情移入せずに*3、冷静に結末とか、SF的なトリックを受け止めることができたのかも。

ようやくここから映画「涼宮ハルヒの消失」の雑感に入る。以下、全然まとまりのないつぶやき(ネタバレ)になるので注意。

  • 長い。長すぎるんじゃないか。TVシリーズ第三期1話〜6話をぶっ続けで見させられた気分になった。もしくは、原作ラノベを最初から最後までキョンが朗読しました、という感じだ。起承転結のグラフを作ると、綺麗な曲線をつくって盛り上がり、オチにつながる、という風にはならないのではないかな。だから1本の映画の構造としてはよくできてるとは言えないような。特に、終盤、エンターキーを押してから後がすごく長く感じた。長いけど、長さが気にならないほどだった、という感想も耳にするが、それは原作未読の人の感想なんでは?と思ったり。
  • しかしながら、原作をものすごく忠実に、丁寧に映像化している、という点では、ラノベ原作アニメの、一つの完成系を京アニが作り上げたと言えるんじゃないだろうか。いずれ原作を読み直す気でいるが、記憶の上では、あれ、原作と違うかな、という違和感は皆無だったように思える。
  • 背景美術のすばらしさは言うまでもないが、冬の曇天の空気を吸い込んで鼻がツンとする感覚まで呼び起こすのとかすごいな。高校の風景とか、自分の通っていた高校を思い出したりなどもしてしまった。でも雪の結晶が降ってくる演出はちょいと古臭いかも。
  • 女子高生のスカート丈は皆がみんな短かすぎ。主要人物はともかくとして、モブまでー。まあアニメなんだからそこはいいんだ、と言われればそれまでだが、個人的には、色んな長さのスカート、色んな太さの太ももがあって其々の魅力が際立つのだと思う。というか寒そうなんだよ。SOS団太ももの書き分けは、ちゃんとしてたよね、という声も。私は、朝比奈みくるちゃん!あと、いろんなコートを着ているのは楽しい。今まで気づかなかったけど、北高の女子制服って、冬服にしては薄すぎるよな。普通ならあれ秋服(夏セーラーと同じ布地で長袖)だ。冬は厚地の濃い色のセーラーか、上着を組み合わせないと。あれじゃカーディガン必須だな。
  • 長門萌えアニメと見せかけて、キョン萌えアニメだろう。キョンの恐怖、狼狽、苦しみ、安堵など、様々な表情に嗜虐心をくすぐられた。古キョンのお姉さん達にはちょい物足りないか、と思ったけど、多分古キョンが並んで立っているカットがあるだけでお腹いっぱいになってるから無問題。このジャンルでは常識なのかもしれないけど、国木田×キョン×谷口、キョン×キョンという掛け算が頭に浮かんだ。七夕の夜のシャツをはだけるキョンの上半身、病院のパジャマキョンの首筋と鎖骨が、執拗にエロスを漂わせる作画になっていたように感じたのは気のせいではないと思う。キョンいい体してるじゃん。
  • 古泉、短パンシーンで、後ろのほうから腐女子のどよめきが聞こえてきて面白かった。あと学ランは何かのコスプレにしか見えない。あいつは基本的におっさん臭いから、とは同行者の言。
  • ジムノペディしつこくないか。ここぞというところで一回とかならいい印象だったかもしれないけれど。神前ファンなので、氏の音がもっと聞きたかったなぁ。EDは、茅原さんよう頑張ったなぁ、と感じた。
  • ハルヒのジャージのだぼつき具合、寝袋の寝癖など、フェチぃ描写はしっかり外さない。あと、ハルヒ・長門・みくるのそれぞれの歩き方の違いとか。短い歩幅でとてとて歩く長門可愛い。
  • キョン、「統合思念体も、なにもわざわざこんな暗い一人で部室の隅で本を読んでるような女の子を端末にしなくてもよかったんだ」というような独白があったが、まて、その台詞そのまま受け取ると長門の魅力を否定していないか。キョンは消失長門を否定し、3年前の眼鏡長門もやんわり否定し、現在の少し変わりつつある長門を選んだんだろう。だったらそんなこと言わなくてもいいのにね。
  • キョン異世界人説というのは、多分散々議論されていることだろうが、消失見て改めて強く感じた。正確に思い出せないが、そのような複線っぽい台詞もあった気がする。*4消失では、パラレルワールド説・世界改変説の二説から、消失世界は後者であるとされたわけだけれど、平行世界の存在自体が否定されたわけではない。だとすれば、ハルヒが北高入学時点に、(七夕の記憶から)「異世界人」キョンを、キョン自身も認識しないまま呼び寄せた可能性もあるのではないか?キョンの本来の世界では、もしかしたら消失世界のように、ケの世界なのかもしれない。それを長門が観測し、モデルにして消失世界を作ったとしたらどうだろう。まあ妄言だけど。キョン=異世界人っていうのはハルヒ全体のオチとしてはなかなかいいと思う。

*1:認めたくないがな!

*2:あと、夫が普通にハルヒを好きで時折本当にカチンとくる。夫の嫁はいくら増えようが全く構わないしむしろ温かい目で見ているのだが、何故かハルヒだけはその例に漏れるのは自分でも謎

*3:消失長門に萌える、という基本的なこともこの時点でできなかった

*4:「異世界にふっとばすわよ」とか?